日本の陸海空3自衛隊が、中国が釣魚島(日本名・尖閣諸島)を武力で占領したと想定し、奪還作戦を策定していたことが分かったと日本のメディアが報じた。それによると、事態は(1)平時での「不法行動」(2)武力攻撃予測事態(3)武力攻撃事態と認定しての着上陸作戦-の3段階をたどると想定。これに対し、自衛隊は(1)陸自部隊の統合輸送・機動展開(2)防空作戦(3)対艦攻撃(4)軍事基地の防護(5)上陸作戦-の5つの作戦で応戦するとしている。作戦計画は綿密で、かなりレベルの高いものだ。
ただ奪還構想をみれば日本の狙いがわかる。日本は何の根拠もなく仮想の場景をでっち上げ、さまざまな「反撃」措置を策定している。軽く言えば自分で楽しんでいるだけで、重く言えば泥棒が他人を泥棒呼ばわりし、真の狙いは他にある。
いわゆる「奪還作戦」はまったく存在しない偽テーマで、日本側が釣魚島問題の事態を拡大するための一手である。今年に入って日本は釣魚島の実効支配を明らかに強化した。日本政府は釣魚島周辺の小島に名前を付け、石原慎太郎東京都知事が釣魚島購入構想を打ち出したほか、朝鮮の衛星打ち上げを口実に大規模な迎撃配備を行うなどどれも意図は同じで、機会に乗じて騒ぎ、いわゆる「脅威」を訴え、日本の軍国復興と軍事拡大の口実にしようとしているのだ。