中国戦略文化促進会は5日午前に北京で「米国軍事力評価報告2011(民間版)」と「日本軍事力評価報告2011(民間版)」を発表した。両報告は米国と日本の軍事思想、軍事力、軍事力配備、対外軍事関係について客観的に紹介、評価している。信頼を高め、疑念を解き、米日の軍事力の発展に懸念と疑問を表明するとともに、外国にその軍事力の発展に対する中国民間の理解と見方を示すことが目的だ。発表式には羅援常務副会長兼秘書長が出席し、報告の内容について次のように説明した。中国網が伝えた。
今回の国別軍事力評価報告の発表は、米日両国の軍事力の発展について事実に基づき懸念と疑問を表明すると同時に、関係国の軍事力に対する中国民衆と国際社会の理解を深め、信頼を高め、疑念を解き、共通認識を積み重ね、誤った判断を減らし、相互尊重と平等互恵を基礎とする関係国との2国間関係の構築を推進し、最終的には世界の平和と地域の安全・安定を守るという目的を達成するためのものだ。
いわゆる米日の軍事的脅威を誇張する意図はなく、報告でも米国(日本)脅威論などの言葉は使用していない。
いわゆる中国の軍事力の発展に対する懸念を表明するため、米国防総省はここ毎年議会に「中国軍事力評価報告」を提出している。日本も最近、「防衛白書」など政策文書発表の機会をしばしば利用して中国の軍事力発展に対してあれこれと批評し、「中国軍事脅威論」を誇張、助長している。誤った報告を正し、真実を取り戻すため、中国戦略文化促進会は課題チームを設置し、独立して研究し、民間版の「米国軍事力評価報告」と「日本軍事力評価報告」を発表した。
報告は中国戦略文化促進会の専門家や学者からなる課題チームが独立してまとめたもので、米国防総省ウェブサイトや日本防衛省の公表した資料、およびメディアの資料を引用している。報告に掲載したデータに基づき、米国と日本の軍事力の発展に対して以下の問題を提起したい。「中国を仮想敵国と見なしているのは誰か?」「米国の戦略の重心のアジアシフトは誰を標的にしたものか?」「『統合エアシーバトル』の作戦対象は誰か?」「中米軍事協力を妨げているのは誰か?」「日本の動的抑止力の対象は誰か?」「自衛隊の規模は適度なのか?」「隠れた軍事費はないのか?」「軍事訓練の仮想敵は誰か?」----。
中国戦略文化促進会は今年から、状況を見て国別軍事力評価報告を発表していく。常態化、制度化されたシリーズ的な報告となるだろう。たとえば米日年次軍事力評価報告、または米日以外の国の軍事力評価報告を発表する。報告形式も中国語版と英語版を同時に発表するなど多少改善するだろう。
「人民網日本語版」2012年6月6日