日本では首相交代、内閣改造が常態化している。就任半年以上経った野田首相は4日、第2次内閣改造を行った。自らの「政治生命」をかけた「最後の懸け」がどうなるかはまだわからない。香港紙・大公報が伝えた。
今回の内閣改造は、消費税増税法案の成立に向け、野党の支持を取り付けるのが唯一の目的。野田首相が言うように、改造の目的は内閣の機能強化で、消費税増税を柱とする社会保障と税の一体改革関連法案の今国会成立に向けた環境整備の一環だ。反対派との対立の中で、野田首相は意気込みを十分に示したが、今度は自民党がそれを受けとめるかどうかにかかっている。
増税法案は野田首相の「命門」といえる。昨年9月の就任以来、野田首相は消費税増税を柱とする社会保障と税の一体改革を内閣の核心任務としてきた。それもそのはず、少子高齢化が日々深刻になるにつれ、政府の財政負担は重くなる一方だ。こうした改革をしなければ、社会保障制度の持続は難しく、経済復興などありえない。その血路を開くため、野田首相の政治生命も増税法案に懸けられた。
ただ、野田首相は自らの情勢をコントロールする能力を買いかぶったようだ。今回の賭けもあまりに軽率といえる。増税法案を提出するや、与党内部がまず混乱した。党内最大グループを率いる小沢一郎元代表は100人近い議員とともに国民の負担を重くするとして増税法案にはっきりと反対した。党内の団結を保つため、小沢派の支持を取り付けようと、野田首相は小沢元代表と繰り返し協議したが、結局支持は得られなかった。そして目的を達成するため、最大野党の自民党と協力するほかなくなった。