世界の首脳が環境問題について話し合う「国連持続可能な開発会議(リオ+20)」に向けた最後の準備会合が13日、ブラジルのリオ・デ・ジャネイロで始まった。「リオ+20」の沙祖康事務局長(国連事務次長)は同日、メーン会場のリオセントロ会議展示センターで、「国連史上最大の規模となる今回の会議は非常に重要な意味合いを持つ」と指摘した。中国共産党の機関紙、人民日報が13日付で伝えた。
最後の準備会合は13日から15日まで3日間の日程で行われる。16-19日には、海洋、食の安全、貧困根絶、経済・金融危機対策、再生可能エネルギー、水資源、持続可能な生産・消費、都市・イノベーション、就業・移民、森林の10分野をめぐり討論する「持続可能な 開発へ向けた対話」も開かれ、「リオ+20」で成果が報告される。20-22日の「リオ+20」では、政治的合意や成果文書が取りまとめられる。
今回の会議には以下3つの特徴がある。(1)過去最大の規模。これまでの統計によると、国連の加盟193カ国のうち186カ国が参加、政府や国際機関、民間団体、企業などを含め計5万人が10日間で3千回以上の会議・活動に出席する。政府高官だけでも1万人に上る(2)国際機関や民間団体の参加。国際機関や民間団体の力を十分に引き出し、社会の知恵を積極的に結集させた(3)テーマと関連したエコの取り組み。今回のテーマは「持続可能な開発と貧困根絶を目指すグリーン経済」と「持続可能な開発のための制度的枠組みのあり方」。資料のペーパーレス化や電気自動車の使用、会期中の混雑緩和などにより、環境保護や省エネに取り組んでいる-----。
「人民網日本語版」2012年6月16日