日本の政治家をひどく悩ます中国の歴史的鞭

日本の政治家をひどく悩ます中国の歴史的鞭。

タグ: 釣魚島,石原慎太郎

発信時間: 2012-06-18 16:08:01 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

このところ釣魚島問題をめぐる日本の茶番劇が相次いでいる。まず、石原慎太郎都知事による“島購入”、そして議員6人を含む日本人グループが釣魚島で開いた“魚釣りコンテスト”。日本政府も抑制、曖昧な姿勢からはっきりと支持する立場に変わった。多くの出来事は日本が歴史的に愚かで浅はかな戦略的過ちを再び犯していることを物語る。

釣魚島で慌しげに竿をスイングし釣り糸を垂れる日本人を前にして思い浮かべるのは、近代のあのように愚鈍で頑固な、まっしぐらに突き進む日本人である。眼前の獲物を貪るように見ることしかできず、自らが他者の玩弄物になっていることなどいささかも察していない。

釣魚島は台湾島に付属する島として、中国に属してすでに数千年の歴史がある。1879年、日本は琉球国王の尚泰を強制的に東京に移住させた。翌年、グラント米大統領の調停の下、日本は沖縄島以北を日本に割譲し、宮古と八重山島を中国領にするよう提言したが、中国はこの分割案に同意しなかった。その後、日本は甲午戦争を機に台湾を併呑し、続いて中国に侵入し琉球国と台湾、中国内地などを違法に占領した。これらはいずれも戦争・侵略行為である。第2次大戦後、米国は琉球群島を中国に返還するよう度々提議したものの、蒋介石は内戦を理由に受け入れなかった。のちに朝鮮戦争が勃発し、米国は琉球群島を日本に与えたが、中国政府は承認しなかった。だが、こうした国際法にまったく合致しない移譲でありながら、米国は台湾と琉球群島に挟まれた釣魚島の帰属について敵意から態度を表明しなかった。米国の意図が中日間に「紛争」を残すことにあったのは明らかだ。

中国は一貫して釣魚島問題で日本を刺激することはせず、双方は半世紀にわたりなんらいざこざのない安定した状態を維持してきた。だが、日本は米国が戦略を東方にシフトしたのを目にし、朝鮮戦争時代に中米が対抗したことで日本が利益を得たような麗しき夢を再び温めようとしているが、何ということはない、米国は日本が中国を牽制することを期待しているだけなのだ。一旦、米国が中東問題を解決し、戦略的な東方シフトを完了しても、日本は同じように気を緩めることはできず、米国のお先棒をかつぐほかに、米国が日本により多くの物を与えることはない。

第2次大戦の敗戦国のなかで、ドイツとイタリアはすでに正常化しており、日本だけが被占領状態に置かれ米国政治の従属国となっている。日本は実質的に独立した国防と主権を持たず、すべては米国の指示のみが頼りだ。悪名高き石原知事は、米国がどうしてドイツではなくむしろ日本に対し原子爆弾を使用したのかがずっと忘れられず、さらには米国が日本のために制定した平和憲法に非常に不満を抱いているが、日本政府は米国に対しNOの半分も敢えて言おうとはしない。

中国がロシアやアメリカの事の処し方の風格を学べば、日本の釣魚島をめぐる挑発は、闘うにも戦えず、声高に叫んでも相手にする者がいない、という気まずい思いに陥るだろう。中国は日本に対し直接的な報復を講じてもいいし、琉球群島の帰属あるいは琉球国の回復の問題を提起してもいい。中国が手にする歴史的な鞭の一つひとつは日本の一部政治家の頭をひどく悩ますことだろう。日本が中国と闘っても、中国は多少の経済的利益を一時に失うのみであり、政治的地域は変わらず、平和と発展も変わらない。日本は引き続き米国の太ももをしっかり抱えながら犬馬になる以外、どんな収穫があるというのか。

近代日本が中国と米国、ソ連から共通の教訓を受けたのは主に、日本に大物政治家が存在せず、民族全体に哲学的思考が欠如していたからだ。中国のように温和で善良な大国と隣接するのは、日本にとって幸運であり、日本が歴史的な機会を捉えて、地域と世界平和にプラスとなることを少しで多くしたいと希望するなら、歴史的過ちを再び繰り返してはならない。

「中国網日本語版(チャイナネット)」2012年6月18日

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