日本国内の政治の雰囲気は、健全とは言えない。責任感ある遠見を持つ日本の政治家は、国民に対して国家の進むべき道を示さなければならない。「澳門日報」が伝えた。
釣魚島(日本名:尖閣諸島)の問題を巡り、日本側が行動に出ている。同問題の深刻化は、日本の政治および長期的な不景気と関連している。日本国民は政府とその政治に失望しており、強いリーダーシップを持つ指導者を待ちわびている。同時に、中国の台頭も日本にプレッシャーを与えており、日本社会に嫌中的な雰囲気が満ちている。ある日本の専門家は、このような一時的なやり方が危険であり、問題解決につながらないばかりか、日本の外交に悪影響を及ぼすと指摘している。
日本は紆余曲折を経て近現代の発展を実現したが、冷静に歴史を振り帰り、国家の今後の進むべき道、そしてアジア各国との関係を考えるべきではないか。明治時代、中江兆民氏は日本と隣国の関係について、「たがいに同盟して兄弟国となり、すわというときにはたがいに援けあう。そうすることにより、それぞれ自国の危機を脱すべきである。やたらと武器をとって、かるがるしく隣国を挑発して敵にまわし、罪もない人民を弾丸の的にするなどというのは、全くの下策である」と語った。
中江兆民氏はまた、大国と小国の差は国土面積にあるのではなく、品格と懐の広さにあると指摘した。日本が真の意味で「大国」となるためには、長期的な目を持つと同時に、大国らしい品格、勇気、責任感を示さなければならない。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2012年6月27日