「科学的発展」シリーズ評論①中国独特の政治形態

「科学的発展」シリーズ評論①中国独特の政治形態。 総じて言えば、中国は西側に学び、すでに強大なる現代的な政府体系を構築した。だが同時に、独自の政治文化も有しており、両者を融合することで、今日、西側の民主制度を当惑させているナロードニキ主義、短視主義や法条主義といった問題はより克服しやすくなる。時間の推移とともに、私は、中国の政治的智恵が人類の未来に与えるだろうプラスの影響を全世界がいままで以上に目にすることができる、と信じている…

タグ: 中国 政治 形態 制度 政権 十八大 「科学的発展

発信時間: 2012-07-19 14:59:47 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

張維為・復旦大学客員教授、春秋総合研究院上席研究員

中国は超大な人口規模、超広大な国土、超悠久の歴史・伝統と超深遠な文化を擁している。これは中国の政治形態も独特なものであることを意味する。中国は歴史上、いかなる政府であれ民生の問題を着実に処理し、天災や人災の問題を着実に解決し、人口の規模と国土の規模がもたらす特殊な挑戦に着実に対応する必要があり、そうでなければ、執政の合法性は失われることになる。とてつもなく長い歴史のなかで、中国人も独自の政治文化観を形成してきたのである。

多党間の競争により生まれる政権の合法性だけを認める、というのは非常に皮相な政治的考え方である。中国の執政党は本質的に言えば、中国の歴史上統一された儒家執政集団の伝統を引き継いでおり、異なる利益集団が互いに競争する政党を示すものではない。中国が仮に多党競争制度を採用すれば、党の競争により四分五裂の状態に極めて陥りやすくなる。辛亥革命後、中国は急速に制御を失い、四分五裂し、天下は大いに乱れたが、これこそが重要な教訓なのである。

人類史を見るに、最もよく目にする合法性は即ち、歴史的合法性である。中国の政権のこうした歴史的合法性の最大の特徴は実に「賢人の登用」という政治的な伝統と、「民心が向かい、また背を向けるところ」という治国の理念である。中国が数千年の歴史の絶対部分を占める時間のなかで世界をはるかにリードしてきた鍵はまさにそこにあり、それは中華民族の政治的智恵を体現しており、中国モデルの核心的競争力の一つでもある。

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