欧米のシリア決議案に露中が拒否権行使

欧米のシリア決議案に露中が拒否権行使。

タグ: シリア,拒否権,ロシア,中国

発信時間: 2012-07-20 15:46:27 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

国連安全保障理事会は19日、英国などの提出した制裁や干渉を含むシリア問題決議案の採決を行い、ロシアと中国の拒否権行使により否決した。パキスタンと南アフリカが棄権し、他の理事国11カ国が賛成票を投じた。シリア問題関連の決議案がロシアと中国の拒否権行使で否決されたのは去年の10月4日と今年の2月4日に続きこれで3度目だ。

■中国は国連シリア停戦監視団の技術的な任期延長を支持

中国の李保東国連大使は投票後に「国連シリア停戦監視団は重要かつ代替不能な役割を担っている。このため中国は停戦監視団の任期延長を支持し、その活動の適切な調整に関する潘基文事務総長の提案に賛同する。また、シリア危機について安保理としてアナン特使の調停努力と政治的解決の推進を支持するとの明確なメッセージを発することも支持し、安保理構成国の協議を通じた合意形成に積極的に尽力する。だが英国、米国などの提出した決議案はこうした目標と完全に相反するものだ。第1に、この決議案には重大な欠陥があり、内容のバランスが取れておらず、一方的な圧力を旨としている。第2に、この決議案はシリア問題における国際社会の相互信頼と協力を著しく損なうものだ。第3に、各国の主権の平等と内政不干渉は国連憲章の定める国家間関係処理の基本ルールだ。第4に、この決議案は安保理の団結を破壊した」と説明。

さらに「中国は先程ごく一部の国が発言において善悪を逆さまにし、中国に対していわれのない非難を行ったことに断固反対する。これは完全に誤った、下心あるものだ」と厳正に指摘した。

李大使は最後に「停戦監視団の任期終了までまだ少し時間がある。われわれは提案国が抜本的に立場を改め、潘基文事務総長とアナン特使の提案に応じ、停戦監視団の任期延長を支持することで、シリア問題の政治的解決という大きな方向性を守り、シリアと地域の人民の根本的利益を守り、安保理の信望、権威、団結を守ることを希望し、また呼びかけるものである。中国は停戦監視団の技術的な任期延長に関するパキスタンと南アフリカの決議案を支持する。安保理構成国がこれについて速やかに合意に達することを希望する」と表明した。

■中国はあらゆる形式のテロに反対

中国外務省の洪磊副報道局長は19日の定例記者会見で「中国はあらゆる形式のテロと暴力行為に反対しており、昨日ダマスカスで起きた爆発事件を強く非難する。中国はシリア情勢の緊張が続いていることを深く憂慮している。シリアの関係各方面に対し、直ちに停戦し、暴力を止め、アナン特使の6つの提案、安保理決議、シリア問題『行動グループ』外相会議の声明を実行に移し、一日も早く危機を取り除くよう再度呼びかける」と表明した。

「人民網日本語版」2012年7月20日

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