外交部の秦剛報道官は1日、昆侖銀行に対する米国の制裁発動について「直ちに誤った手法を是正し、昆侖銀行に対するいわれなき制裁を撤回し、中国側の利益と中米関係を損なう事を止めるよう米側に促す」とする談話を発表した。
秦氏は「米側は国内法を援用して中国の金融機関に制裁を科した。これは国際関係の準則に深刻に違反し、中国側の利益を損ねるものだ。中国はこれに強烈な不満と断固たる反対を表明する。北京とワシントンで米側に厳正な申し入れを行う」と表明。
さらに「中国とイランは正常な国家間関係にあり、エネルギーや経済貿易分野で正常で開かれた、透明な商業協力を展開している。イランの核開発計画とは何の関係もなく、国連安保理決議その他の国際準則にも違反せず、いかなる第三国の利益も損なっていない」と指摘。「不拡散問題における中国側の立場は一貫した、明確なものであり、国際不拡散システムを断固維持し、イラン核問題の適切な解決を促すべく米国を含む関係各国と共に積極的に尽力している。それなのに米側が中国側の懸念を顧みず、中国の企業と銀行に度々制裁を科すことは、中米協力に悪影響を与える」と述べた。
「人民網日本語版」2012年8月2日