陸上自衛隊の隊員は2012年2月、米国の水陸両用攻撃艦で訓練を実施した。
日本メディアの報道によると、陸上自衛隊は21日より、米第3海兵遠征軍とグアム島やテニアン島で37日間に渡る「島嶼防衛に関する実動訓練」を開始し、初めて島嶼を訓練場所とする。
防衛省は演習前に、「今回の演習は、特定の国家を仮想敵国とするものではない」とする声明を発表した。しかし演習の背景や目標を鑑みると、この声明には含みが残されているようだ。今回の防衛訓練は、日本の『日米安保条約』に基づく東アジアの安全の新構築、米国のアジア太平洋回帰戦略に向けた積極的な行動と密接に関連している。
数カ月前の野田首相の訪米期間、日米は西太平洋の軍事提携の強化について合意に達し、共同で「網」を構築し、安全に関する主動的な立場を維持するとした。今回の演習には現実的な狙いがあるとともに、象徴的な意義にも富むことは間違いない。
日本は、今回の軍事演習は「動的防衛力」の推進に関する協力だと表明している。いわゆる「動的防衛力」とは、日本が2010年の『防衛計画の大綱』で取り上げた構想だ。日本は部隊の機動性とスムーズな反応を重視し、「テロリストによる襲撃」や「外部の力による離党の占領」に備えるとした。日本は遠距離の輸送能力と作戦能力の強化を急ぎ、「島を奪う戦い」を展開しているが、その狙いは何か。『産経新聞』はある防衛関係者の談話を引用し、「演習は、中国の釣魚島(日本名:尖閣諸島)に対する侵攻をシミュレーションしたものだ」と伝えた。