訪問期間中、中国首脳はクリントン氏と中米関係その他共通関心事について意見交換する。だが米国は訪中で友好姿勢を示す一方で、釣魚島には米日安保条約が適用されると公言している。中米間の戦略面の相互不信はどのように緩和すべきか。
曲氏は「短時間でクリントン氏にこうした考えを捨てさせるのは困難だ。複雑な関係においてのみ、弁証法的な関係発展がある。いわゆる弁証法的な関係発展とは、一方で協力し、もう一方で双方間の溝に落ち着いて向き合うというものだ。中米関係は今日のレベルまで発展できた。やはり協力の要素が溝の要素よりも大きいのだ」と述べた。
クリントン氏訪中が中米両国の戦略面の相互信頼の強化にプラスの影響をもたらすかどうかについて、曲氏は「クリントン氏は訪中を望み、中国首脳の説明を聞くことを望み、中国首脳に自らの見解を直接述べることも望んでおり、プラスの意義がマイナスの意義を上回る。双方の意志疎通の増加に伴い、いくつかの具体的な問題において合意に達し、双方の理解が促されるかもしれない」と述べた。
「人民網日本語版」2012年9月4日