中国はアジア太平洋経済協力会議(APEC)の各レベル、各分野の協力に幅広く参加している。中国は東アジアとアジア太平洋の地域経済統合の議論に積極的に参加し、サプライチェーンや物流の分野で先頭に立って複数の取り組みを行っている。経済・社会発展と対外開放の深化に伴い、中国は引き続きAPEC協力への参加や取り組みを強化し、この枠組みを積極的に活用して、各参加国・地域との協力を開拓し続ける。
APECはすでに23年間の道程を歩んできた。APECが長く生命力を保っているのは、域内の経済発展の内在的原動力の存在に加え、APEC首脳会議のテーマをめぐり参加国・地域間が積極的に展開している実務協力のたまものだ。
APECは域内貿易・投資の自由化と円滑化の推進、地域経済統合の深化に代替不能な役割を発揮し、すでに地域の経済成長と協力を促す重要な力となっている。アジア太平洋地域の経済体は今後も引き続き地域経済統合を強化し、相互に連結するネットワークを緊密に構築すべきだ。イノベーションによる成長の協力を強化し、アジア太平洋地域の経済成長パターンの転換を推進し、経済成長の質を高め、アジア太平洋経済の全面的、均衡的、持続可能な成長を実現すべきだ。
間もなく開催されるAPEC首脳会議は大家族の会合というだけではなく、アジア太平洋経済協力の成果の検証でもある。各参加国・地域の努力の下、今回の会議が世界とアジア太平洋地域の経済発展、人々の幸福の増進に新たな貢献を果たすことをわれわれは期待し、信じている。
「人民網日本語版」2012年9月6日