「遼寧」と命名された中国初の空母「ワーリャグ」が、25日正式に就役したことで、中国は世界における空母大国の仲間入りを果たし、世界各国の主要メディアの注目を集めている。
空母は中国海軍の自慢=英ロイター通信
9月25日、中国初の空母が正式に就役、中国国防部は「この空母は、国家主権を維持し、中国の海洋大国への道を切り開く存在である」と述べている。
空母が正式に中国海軍に配備された時期は丁度、中日両国が領土をめぐって緊迫した関係に陥っている時期と重なっている。また、中国は米国の「アジア太平洋地域重視」という新たな国防戦略を懸念しているという背景もある。
しかし、軍事専門家は「空母の軍事面での使い道は限定的なものである。科学研究・訓練のために使用されることが主だろう。それでも、一度も空母を擁したことのない艦隊にとっては、非常に誇らしいことである」との見方を示した。
国連安保理常任理事国の中で空母の配備は中国が最後=仏AFP通信