近年日本の歴史問題や領土問題に生じている暗流と逆流を見渡すと、この両勢力の影響が見えてくる。まず「極右」が波風を立て、もめ事を引き起こす。すると「新右翼」が情勢を見て風向きのいい方につき、火に油を注ぐのだ。もしこの両勢力が発展し、さらには合流するのを放置すれば、日本は東アジア、さらにはアジア太平洋地域全体のトラブルメーカーとなり、地域の平和・安定・繁栄を損ない、結局は日本の民衆にも深刻な害を及ぼすことになる。日本側の「島購入」の映し出す動向の危険性はまさにここにあるのだ。
国はその隣人は選択できないが、付き合う道は選択できる。日本について言えば、釣魚島問題において日本は一体対話を選択し、係争を棚上げし、事態を沈静化し、中日友好関係を発展させるのか?それとも対立を選択し、紛争を拡大し、摩擦を激化し、重要分野での協力の中断を招くのか?
地域戦略において日本は一体平和路線を選択し、隣国をパートナーとし、地域の協力と統合に積極的に参与し、促すのか?それとも「極右主義」路線を選択し、隣国との間に溝を設け、隣国との対立と地域の悪質な競争を引き起こすのか?
対外政策において日本の政府と与党は一体国内の右翼勢力の阻止と抑え込みを選択するのか、それとも迎合と利用を選択するのか?
どちらの道を選択するのか、日本は戦略的選択をしなければならない。
「人民網日本語版」2012年9月27日