これは中国は問題が余りにも多いからだとの声がある。だが世界を見渡せば、問題の多くない大国がどこにあるだろうか?中国人がこのように問題をはっきりと示すのは、その解決を差し迫って望んでおり、しかも解決できることに社会が確かに希望を持っているからだ。全く解決不能な問題に対しては、社会、世論もうんざりするだろう。西側社会は怠惰になり、現実に即さない福祉主義が社会の精神を蝕んでいる。西側のどの政権党がこうした問題に向き合っているだろうか?
中国政治は今年、少なからぬ「曲折」を経ると多くの人が感じている。だがこうした感覚は、前例のない世論の開放という状況の下で生じたものだ。第18回党大会は準備期間にミニブログ時代の真の洗礼を経た。社会に関する多くのマイナス情報が増幅され、従来の党大会開催前とは大きく異なる世論の雰囲気が醸成された。だが様々な問題は風のように吹き去り、第18回党大会は逆に洗われたかのように輪郭が一層明らかになった。
間もなく開催される第18回党大会はまず中国の確実性を示した。それは中共と中国政府が全国人民の利益に立って、中国の政治・経済の大局、および路線に対して堅持している掌握力である。これには混迷する世界の中で複雑な駆引きを行う際の落ち着きが含まれる。第18回党大会は中国がそう容易に転倒や後退する国ではなく、中国の台頭には追い込みの力が大いにあることを証明している。
世論の開放は中国政治にとって全く新たな環境であり、これに適応して初めて中国に対して真の評価を下すことができる。現在中国のインターネット上では不満の声が渦巻いているようだが、国家の前進も無数のデータや民間の真の感じ方から証明され続けている。中国が「やじり倒される」ことはまずない。この世界はそんなに単純なものではない。
第18回党大会は大変期待する価値がある。なぜなら第18回党大会後の中国は期待する価値があるからだ。それはおそらく一段と多元化するだけだろうが、そうした多元性を受け入れる柔軟性も一段と備えるだろう。様々な形で中国の未来に投資するのは賢い選択となるし、中国の崩壊に賭ける人はやはり失望するだろう。
「人民網日本語版」2012年10月23日