日本の防衛省は10月23日、中国の艦艇3隻からなる編隊が同日、沖縄本島と宮古島の間の海域を通り、太平洋から東中国海に向けて航行するのを確認したと発表した。釣魚島に向かう気配はなかったとしている。「朝日新聞」は、この艦隊には最先鋭の旅洋II型ミサイル駆逐艦が1隻含まれており、同艦は「中国版イージス艦」とも呼ばれ、日本の海上自衛隊が中国による同艦保有を視認したのは初めてだと伝えた。これについて、中国国防部は、「中国海軍の艦艇が関連海域で行う訓練と航行は正当で合法的なものであり、関係当局が客観的、理性的にとらえ、大げさに騒がないことを望んでいる」とコメントした。
中国軍の艦艇が沖縄沖を通過したという情報は日本メディアを騒がせた。NHKは、中国海軍の艦艇が今月16日に与那国島と西表島の間を初めて通過し、一時、釣魚島に向かうコースも航行したと伝えた。今月4日には、中国海軍の艦艇7隻が公海を通過している。これを受け、藤村修内閣官房長官は23日午後の記者会見で、中国軍艦に対して万全な警戒監視を行うことを強調し、「近年、中国が海洋における活動を拡大化、活発化させていることは事実だ。今後も活動領域を拡大し、遠洋活動の常態化を図っていくだろう」と述べた。
中国の海洋調査船「科学3号」が23日に釣魚島沖の日本側の「領海」12海里の接続水域に入ったことも、日本メディアに取り上げられた。「読売新聞」のサイトは、同日午前10時30分頃、中国の「科学3号」が釣魚諸島にある大正島の北西の海域に入ったと速報で伝えた。記事は日本の第11管区海上保安本部からの情報として、「科学3号」が釣魚島の接続水域に入ったのは初めてだと報じた。また、海洋監視船4隻も同水域を航行したという。NHKは、中国の海洋監視船と海洋調査船が釣魚島沖を同時に航行したのは初めてだと報道。「産経新聞」は、今月20日以降、中国の海洋監視船は4日連続で日本の「接続海域」に現れたと伝えた。