日本国内では、いまだにあの侵略戦争の性格に対する認識は常に隠蔽を図るもので、一部の政治人物は意気揚々と、罪や恥の意識を少しも抱かずに靖国神社へ参拝に行き、アジア被害国人民の感情に少しの気兼ねもしない。これでどうやって日本がアジア人民の寛恕を得られるのか?どうやって隣国が日本に対して安心できるのか?歴史に真っ直ぐ向き合い、深く反省し、徹底的に前非を改めることができないのなら、たとえ経済的にどんなに発展しても、道義上、精神上、日本は永遠に立ち上がれない。
中日は釣魚島問題について様々なチャンネルと形式で接触と協議を保っている。双方は9月25日に北京で釣魚島問題に関する外務次官協議を開始した。中国は日本側との各レベルの接触や協議で、釣魚島問題における中国政府の厳正な立場と国家の領土主権を守る断固たる意志を厳粛に表明するとともに、日本側に対して、情勢を見極め、幻想を放棄し、現実を正視し、実際の行動によって過ちを正して初めて両国関係を正しい軌道へ戻すことができると促した。
中国はかねてより国際紛争について、対話と交渉による平和的解決を主張している。中国は自らは事を引き起こさないが、事を恐れもしない。われわれは日本を含む全ての国との友好的つきあいを望んでいるが、われわれには原則と譲れぬ一線があり、国家の領土主権に関わる問題で譲歩することは断じてない。平和共存五原則の第1条は「主権と領土保全の相互尊重」だ。釣魚島問題において、われわれは交渉と対話による適切な処理を望み、情勢が制御不能になることは望まない。だがこれは中国側にかかっているのではない。日本は中国の厳正な立場と重大な懸念を真剣に受け止め、中国の領土主権を損なう全ての行為を停止しなければならない。
中国は一貫して独立自主の平和外交政策を遂行し、隣国と親しくし、隣国をパートナーとする善隣友好政策を堅持し、平和発展路線を揺るがず歩み、地域の平和・安定・発展に多大な貢献をしてきたし、アジアと世界の平和と発展に一層の積極的な役割を果たす。だが領土主権問題で中国の譲れぬ一線に挑戦する者がいれば、われわれに退路はなく、必ずや強力な対応をし、安定して平和的発展の道を歩むために妨害と障害を排除しなければならない。
「人民網日本語版」2012年10月28日