日本の「中期防衛力整備計画」で取り上げられた新概念「能動的防衛力」に基づき、2012年度の『防衛白書』は、自衛に向けた抑止力強化に関する7つの方針を示した。このうちの一つは、南西諸島の防衛力の強化、「島嶼に対する攻撃への対応」であり、これを達成するための具体的な手段には、「米軍との実戦訓練の強化」がはっきりと記されていた。
『朝日新聞』は同日、日本は陸上自衛隊の編成内に、「海軍陸戦隊」を追加することを検討中だと報じた。
米国にとって、自衛隊の上陸作戦能力の強化を目的とした訓練により、将来的に島嶼を巡る攻防戦が万一発生した場合、米軍側の負担を減らすことができる。また自衛隊の「米軍化」の深化により、自衛隊の作戦能力と方式を米軍化することができ、また米軍のアジア太平洋地域における全体的な軍事戦略枠組みの中に、日本の軍事力を収めることが可能となる。
離島を奪還しようがしまいが、離島はそこにある。軍事演習を中止しようがしまいが、相手は現在も行動中だ。一喜一憂するより、前もって備えをしておく方が良策というものだ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2012年10月29日