中国は引き続き責任ある大国としての役割を発揮する。今回の会議は中国共産党の第18回党大会閉幕後に中国の指導者が参加した重大な外交活動であり、中国の政策の方向性に大きな関心が集まった。温家宝総理は一貫した実務的スタイルで、域内協力の一層の推進について一連の提案を行った。各国首脳は東アジア協力への中国の貢献を積極的に評価し、中国の一挙手一投足が全局面に影響を及ぼすと考えている。
個々の溝は域内協力の歩みを妨げてはいない。南中国海問題は長いこと続いているが、地域の安定と発展はその間影響を受けていない。近年、少数の国が自国のみの利益のために、南中国海問題を再三煽り立て、誇張しており、今回の会議でもいくつかの雑音があった。しかし、雑音を鳴らすことは各国に支持されない。大多数の国々は、溝を際立たせ、問題を激化させることはどの国にとっても不利であり、溝をコントロールし、意思疎通を強化し、協力を共に図ることこそが各国共通の利益であるとの認識をどんどん深めている。中国とASEAN諸国は会期中に「『南中国海における関係国の行動宣言』調印10周年記念共同声明」を発表し、南中国海の平和と安定の促進という共通の約束を再確認した。
中国の発展・繁栄は東アジア地域の発展・繁栄と緊密に関連している。中国は長年、東アジア地域協力に積極的に参画し、推し進め、建設的役割を発揮してきた。アジアは現在もなお世界の経済成長の重要なエンジンだが、外部環境悪化の影響を受け、経済の下押し圧力も増大している。試練を前に、各国はなおさらに強みを発掘し、手を携えて協力し、外部の経済リスクを共同で防ぎ止める能力を強化する必要がある。中国はこれまでと同様に、各国と共に協力を推し進め、ウィンウィンを実現する。東アジア協力にはさらに大きな展望が開ける。
「人民網日本語版」2012年11月22日