このほど戦闘機「殲15」を「遼寧」に離着艦させる訓練が順調に行われ、われわれの空母本体と戦闘機の技術性能が十分に検証された。この中国の重大な軍事的進展を前に、一部外国メディアは「殲15」は外国の某機種の「焼き直し」だと陰険にも言い立て、わが国が他国の戦闘機技術を盗み取ったと誣告して、複雑な心境を見せている。(文:周勇・国防部国際伝播局幹事。人民日報海外版コラム「望海楼」掲載)
近年、中国の武器・装備建設に進展があるたびに、色眼鏡で見て、その来源に疑問を呈し、技術・戦術性能をそしり、他国の技術成果を「剽窃」したとのレッテルを中国に貼る者がいる。先日の珠海航空ショーでも、一部外国メディアはわが国の公開した一部の武器・装備について「剽窃」の疑いがあると皮肉った。
少しでも軍事常識のある人なら誰しも、いわゆる殲15が外国の某機種の「焼き直し」との指摘が全くのでたらめであることを知っている。殲15はわが国が独自開発した初の艦載多用途戦闘機であり、独自の知的財産権を完全に備えた、制空、制海などの戦闘任務を遂行できる、「中国の心臓」と「中国の気迫」を完全に備えた国産戦闘機であり、わが国の国防科学技術関係者の長年来のイノベーションの蓄積と知恵を結集した難関攻略の結果でもある。いわゆる中国が「盗み取った」との指摘は事実として成り立たないし、大方内心の不安軽減材料を求める心理の反映である。下心のあるこうした者たちは、中国の国防科学技術の独自開発能力を決して見くびってはならない。
独自開発は国防科学技術、武器・装備建設戦略の重点だ。周知のように、かつて中国は経済的に貧しく文化的に立ち後れた状態から原水爆、ミサイル、人工衛星を開発し、軍事大国としての戦略的地位を固めた。21世紀に入ると、幾重もの技術封鎖の下で、新型戦闘機を含む一連の主要技術において重大なブレークスルーを遂げ、ハイテク武器・装備の独自の、飛躍的で、持続可能な発展を実現した。