2012年に世界経済に占める主要国の割合が近代以降初めて50%を割ったことに、驚きの声を上げる人がいる。2030年までに中国が米国を抜いて世界最大の経済大国となることに、驚きの声を上げる人がいる。「誇張的見解」は王岐山副総理が米国で笑った「ほめ殺し」を思わず思い起こさせるようだ。
称賛されるのであれ、そしられるのであれ、中国は「静水流深」の大きな度量を見せている。米大統領選では「中国の台頭」が重要なテーマとなった。2回目の討論会では「中国」という言葉が22回も使われた。米国では保護貿易主義が台頭する中、対中強硬姿勢が票集めの方法の1つとなっている。こうした全てを、中国は一笑に付す。
「むやみに自らを卑下せず、尊大ぶりもしない」。これが中国の態度だ。
われわれは、中国が世界第2の経済大国であることをよく理解している。そしてそれ以上に、中国の1人当たりGNPがまだ遥かに立ち後れていることをよく理解している。われわれは、中国に向けられた世界の視線がやや焦慮を帯びており、"Made in China "が彼らにとって耐えがたい重荷となっているらしいことをよく理解している。そしてそれ以上に、われわれが"Created in China"に至るにはまだ一定の道程があることをよく理解している。われわれは中国の映画市場がどんどん拡大していることをよく理解している。そしてそれ以上に、世界映画市場における中国映画のシェアが微々たるものであることをよく理解している。
世界の各大手メディアは年末報道で、中国の今年の漢字「夢」に注目した。今年中国は空母やノーベル文学賞など多くの夢を実現した。もちろん中国には、まだかなえられていない夢が多くある。
夢のある国は素晴らしく、夢のある人民は幸福だ。世界が注視する中、「中国の夢」は静かに開花しつつある。
「人民網日本語版」2012年12月27日