資料写真:中日韓がそれぞれ主張する大陸棚境界線
韓国の聯合ニュースは27日、政府が現地時間26日に、東中国海の大陸棚を同国沿岸から200カイリ越え、沖縄トラフまで拡張することを求める文書を国連の大陸棚限界委員会(CLCS)に提出したと伝えた。今回の申請で韓国が主張した200カイリ圏外の大陸棚の面積は、3年前に予備申請した際の2倍となっている。
韓国が主張する大陸棚境界線は日本側に100キロ以上拡張し、中国が近ごろCLCSに提出した拡張案で主張した境界線より日本に近い。中韓による大陸棚を沖縄トラフまで拡張するという主張に対して日本は、日本の海洋権益を犯す行為だと非難。韓国の政府関係者は、今回の文書の提出は、韓国が主権を主張できる大陸棚において宣言的な意味があると話している。海域の境界線は、関係国の交渉によって決まる。
また別の韓国メディアは、中国が近ごろ国連に提出した東中国海の大陸棚拡張案は「韓国の境界線方向に拡張する」もので、韓国が2009年5月の予備申請で主張した地域と重なる部分があると報じた。中国側が提出した画定案は沖縄トラフを境としており、結果的に「韓国側に拡張」し、韓国が3年前に提出した申請と重なる地域が生じた。
遼寧社会科学院の呂超研究員は「環球時報」に対し、韓国メディアの指摘は道理にかなっていないと話した。中韓の東中国海における大陸棚境界線の基準は異なり、中国は『海洋法に関する国際連合条約』に基づいて、中国の大陸棚は沖縄トラフまで自然延伸し、中国の領海基線から200カイリを超えると主張している。一方、韓国は「中間線」を基本とし、中韓両国の海岸からの中間線を境界として排他的経済水域を画定している。呂超研究員は、「このずれは両国間にとって重要ではなく、中韓と日本の沖縄トラフを境界とした共通の利益はそれ以上になる」との見解を示した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2012年12月27日