米国の外交面の偽りは、競争相手の中国の高度発展に対する劣等感を示すものであり、冷戦時代の「ゼロサム・ゲーム」思考を続けたことによる結果である。見識のある人は、釣魚島やその他の問題で競争相手をけん制することにより、中国の発展を抑制できることを知っている。
ただ米国という教師は、あることを見落としている。悪ガキが他人のポケットからキャンディーを強奪し、他人の利益を損ねることを放任しているが、これは穏便に済ますことができる問題だろうか。釣魚島・台湾問題において、一部の人はどさくさに紛れて儲けを得ようとしており、一部の人は勢力を持つ者の威勢を笠に着ようとしているが、これらはすべて徒労である。領土と主権の完全な維持について、中国が妥協することもなければ、協議に応じることもないからだ。
中国は米国のアジア太平洋回帰に反対したことはなく、米国がアジアの安定・平和・繁栄を積極的に促すことを望んでいる。しかしその前提は、偽りの仮面を脱ぎ去り、不意打ちのような恥ずべき卑劣な行為をやめることだ。そして誠意を示し、中国側の核心的な重大利益に関する問題について、中国側の関心と利益を尊重し、相互信頼を促進する必要がある。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年1月7日