フィリピンはASEAN諸国に再三支持を求めているが、挫折を繰り返しているのが実情だ。近年、中国とASEANの協力は実り豊かな成果を上げている。特に経済協力は深まりを見せており、ASEAN諸国は中国の急成長から利益を得ている。中国とASEANの協力は大局であり、本流だ。これはフィリピンが南中国海問題でもめ事を引き起こすたびに、ASEAN内で孤立を深めていることの原因でもある。こうしたやり方はASEANの共通利益に背くものだ。
現在、南中国海情勢は緩和へと向かっているというのに、フィリピンは逆行している。フィリピンによる国連機関への狡猾な告げ口は、南中国海問題の国際化を企てるものであり、対中関係を悪化させ、フィリピン自身の利益を損ない、地域の安定を破壊するだけで、何ら利点はない。
良くない行為が、ゆっくりと習慣化してしまうことは、フィリピンが身をもって明らかにしている。フィリピンがいかに独善的にこざかしく立ち回ろうとも、南沙諸島およびその周辺海域が中国に属するという事実は変えられない。
「人民網日本語版」2013年1月24日