第1に、外国人が訪れて見た中国のイメージ。彼らが観光、投資、文化交流で中国を訪れた際、まず関心を持つのが中国が開かれた国かどうかだ。現代中国は外国に対して十分に開かれた国であり、中国人はみな中国を訪れた外国人に対して非常に友好的だ。中国が北京五輪と上海万博の開催に成功できたのは、このためだ。もし開かれた雰囲気がなかったら、この2つの大イベントは間違いなくうまくいかなかった。次に彼らは、中国の安定に関心を持つ。中国はすでに世界最大の貿易国の1つであり、世界経済の重要なエンジンと考えられている。多くの国々にとって、中国との経済的結びつき、さらには中国そのものの安定までもが重要なことである。ロシアのプーチン大統領が述べたように、中国は政治 と社会の情勢が安定しているからこそ、外国の投資家は対中投資を行う。将来、政治的動揺のために投資金を失うことは少なくともないと知っているからだ。
今年の両会では、開放と安定の両面で、明確で積極的なシグナルが発せられると信じている。
第2に、「海外進出」した中国人を通して見た中国のイメージ。海外での投資、海外での消費、孔子学院の経営、これらはいずれも「海外進出」だが、一部の非難を招いている。アフリカでの道路建設、隣国の港湾経営の手助けはいずれも良いことだが、「拡張」だ、「新植民地主義」だと言う者がどうしてもいる。この他、最近中国と一部周辺国との関係が緊張し、各国が頻繁に軍事演習を行っているため、国際社会には中国の軍事的強大さが東アジアの安全を脅かすことへの懸念がある。これに対して、中国人はこう言うほかない。「国が強大になれば覇権を唱えるというのは、世界の歴史において確かに血の教訓があるが、中国はそうしたことがないばかりか、その被害者でもある。中国は一貫して、 覇権を唱えずに平和的発展の道を歩むと強調してきた。海外進出と平和的発展は矛盾しない。その一方で、中国が追い求めている平和は、弱くて殴られる平和、脆弱に過ぎる平和ではなく、中国の核心的利益に関わる問題において取引はあり得ない」。
両会は中国人民の政治における最も重大なイベントであり、両会内外を通してウォッチャーたちは中国人民の平和に対する熱愛と主権に対する護持が明確で間違いのないものであることに再び気づくだろう。(編集NA)
「人民網日本語版」2013年3月1日