第12期全国人民代表大会(全人代)第1回会議は3月4日(月)午前11時に人民大会堂記者会見ホールで記者会見を開き、全国人民代表大会初の女性報道官である傅瑩報道官が、記者からの質問に答えた。経験豊富な外国人記者は、傅報道官をどのように評価しているだろうか。中国網の記者はこのほど、外国人記者を対象にインタビューを行った。
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記者会見が終わりに近づいたころ、 傅報道官は最後の質問の機会をこの「古い友人」に残し、「お手柔らかに」と述べた。 ジミー氏は、中国行政機関改革の質問に対する傅報道官の回答について、「傅報道官の、中国は自らの道を模索し続けるという発言に賛成だ。すべての国家に適した道などは存在せず、中国は模索する必要がある」と表明した。
傅報道官は若い外交官だった時代にジミー氏と知り合った。ジミー氏は傅報道官の今回の活躍ぶりについて、「彼女は中国の比・豪・英大使の経験を持ち、これまでも幅広くメディアと交流し、中国の情報を海外に伝えており、公共の外交面で実績を持っている。彼女の幅広い外交の背景、メディアとの交流経験は、報道官の業務に活かすことができる」と語った。
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日本人記者の中日摩擦に関する質問は、記者会見の注目点の一つであった。徐氏は傅報道官の回答について、「中国はこれまで強硬な態度により立場を表明していたが、傅報道官は今回別の手段をとり、日本政府と国民は中国の声に耳を傾けて欲しいと述べた。これは過去に例のないことであり、日本側からも反応が得られるはずだ」と語った。
徐氏は、「傅報道官は優秀な報道官であり、特に中国の外交をよく理解しており、スムーズかつ全面的に質問に回答できる。ベテランの外交官である傅報道官は、海外に中国の声を伝えるという良い選択をした。これは中国が積極的に世界に融合しようとしている姿勢を示すものでもある」と述べた。