第12期全国人民代表大会(全人代)第1回会議が5日、北京で開かれ、国務院の温家宝総理が政府活動報告を行った。
「10年に1度の中国指導部の交代が最後の段階に入った」。英BBCは5日、第12期全人代第1回会議の開幕の意義をこう形容した。ただ、米CNNは、会議のより深い意味は、中国の今後の発展方向を明示することにあると報じた。環境時報が伝えた。
将来の発展に道を開き、温家宝総理が最後に総理の立場で行う政府活動報告であるため、西側記者はこの10年で最も簡潔な報告から、中国が政策の重点を消費牽引と民生改善に転じ、経済成長率目標7.5%という現実的な水準を維持するなど多くの情報を読み解いた。
中国に厳しい一部の日本メディアは同報告から、「中国政府は過去10年間、理想と現実の狭間でもがいてきた」と読解。その論拠は、同報告が中国の発展過程で露になった数々の問題に率直に触れていることにある。それに対し、10.7%増の安定した伸びを維持する中国の国防予算についてはこれまでほど突っ込んだ解読はなされなかった。
ドイツの学者は5日、「中国の政治運営で最も印象的なのは安定。安定は中国のような大国を治める上で最も必要な特性だ」と指摘する。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2013年3月6日