中国銀行国際金融研究所がこのほど発表した国内・国外のマクロ経済金融情勢の見通しに関する報告書によると、2012年には中国の消費が急速な伸びを示し、第1-3四半期(1-9月)には経済成長のうち55%を牽引した。2013年は外部の不確定要因が引き続き多いとみられることから、中国の経済成長のエンジンはこれまでの「トロイカ型」から「二輪型」に変わり、内需が、とりわけ消費が徐々に経済成長を牽引する中心的なエンジンになることが予想される。だが短期的には安定した成長のカギを握るのはやはり投資だという。「人民日報」海外版が伝えた。
同報告書の分析によると、13年の中国経済は穏やかな回復傾向を示すが、力は弱まる。その主な原因は、中国経済の過去30年間の高度成長を支えた一連の要因に、今、大きな変化が生じていることにある。変化として第一に挙げられるのは、中国経済の高度成長を牽引してきた3つのメリット、すなわち人口のメリット、市場のメリット、グローバル化のメリットによる効果が薄れ始めていることだ。第二に、これまでのような投資・輸出が牽引する高度成長はもはや持続不可能だが、投資・消費による牽引モデルへの転換には一定の時間とさらなる検証が必要だということがある。第三に、グローバル経済が再バランスという課題に直面しており、国内では生産要素のコスト上昇や資源環境の圧力が絶えず増大しており、輸出主導型の発展戦略が調整を迫られているということもある。