中国科学技術部の万鋼部長は7日午後に行われた第12期中国人民代表大会(全人代)第1回会議の記者会見で、記者の「軍事費が科学技術部のプロジェクトに潜んでいる」という疑問にコメントした。
記者の「先ごろ、科学技術部は船舶の原子力システムを研究するという1つのプロジェクトを立ち上げ、これは中国の原子力空母と直接関係しているとの見方が強いが、それについて紹介、説明してほしい。また、中国の一部の軍事費が科学技術部のこれらのプロジェクトに潜んでいるため、軍事費の額はそれほど大きくないが、実際の軍事費は多いと懸念されている。この見方について分析してほしい」という質問に対し、万鋼部長は以下のように応えた。
国の科学技術の研究そのもの、軍用と民用に分けるものではない。月探査に行く、月探査のために衛星を飛ばすなどの主な目的が科学研究であることは知っているだろう。中国の「神舟9号」と「天宮」のドッキング、また深海潜水も含め、この技術はロケット打ち上げと関係があると言ってよい。しかし、私たちの科学研究の目標はやはり未来の探索である。中国の軍事費と科学研究の費用はそれぞれの部門がしっかり管理しており、財政の予算報告を見てみれば、はっきり分けられているのがわかる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年3月8日