楊潔チ外交部長は9日、中国の新国家主席が近くロシアとアフリカを訪問すると発表した。この2日間、海外の多くのメディアがこれを大きく取り上げている。ロシアのラジオ局ボイス・オブ・ロシアは、「中国の新リーダー、最初にロシアを訪問」との見出しで、中国は対外政策の重点を隣国のロシアに置くつもりだと指摘した。アフリカのメディアの反応はより大きかった。ジンバブエの情報サイトは「中国はアフリカとの関係強化を図る方針だ。アフリカと中国の経済貿易関係は近年拡大しており、西側の警戒を招いている」と報道。ケニア紙は9日、「中国の新リーダーはおそらくアフリカに大きな手土産を持ってくる」と伝えた。また、同国のインターネット上には、「どうして訪問先にケニアはないんだ?」と残念がる書き込みも見られた。環球時報が伝えた。
ロイター通信は「中国と米国は国際社会において影響力を持つ2大国だが、中国の新リーダーは初外遊先に米国ではなく、アフリカを選択し、米国に警鐘を鳴らした。オバマ政府はアジア太平洋戦略及び外交戦略を慎重に考える必要がある」と報じた。インド紙は10日、中国の外交部長は記者会見で中国とそれぞれの国との関係について2時間かけて語ったが、最大の隣国であるインドについては触れなかったと指摘。これは政策的なシグナルだとウォッチャーはみる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2013年3月11日