第12期全国人民代表大会(全人代)第1回会議は9日午前10時、北京の人民大会堂の3階にある金色ホールで記者会見を開き、中国外交部の楊潔チ部長が「中国の外交政策と対外関係」について記者の質問に答えた。
日本『朝日新聞』の記者の「釣魚島を巡る中日の争いはもう半年近く続いている。両国の関係は一向に改善されていない。両国の船舶や航空機の釣魚島海域における衝突を避けるために、両国間で何かしらの規定を設ける可能性はあるか。また、中日関係は極めて困難な局面にあるが、関係改善のためのより良い方法はあるのか」という質問に対し、楊潔チ部長は次のように答えた。
釣魚島及びその付属島嶼は古来より中国の領土である。釣魚島問題の根本的な原因は、中国の領土に対する日本の不法な窃取と占拠である。現在のこのような状況を招いたのは日本である。
中国の領土主権を侵害する日本の行為は、第二次世界大戦で勝ち取った成果と戦後の国際秩序に挑戦するものであり、中日関係を著しく害しただけでなく、当該地域の安定を阻害した。中国の確固たる措置は、国の領土・主権を守るという中国政府および国民の揺るぎない意志と決意を示している。