2010年度「ミス日本ネイチャー」の鈴木華子さん
「観光立国」を国策とする日本は外国人観光客向けの過去最大規模のキャンペーン「Meet The New Japan(恋日本)」を昨年12月から関西地区と関東地区でそれぞれ行った。このうち中国人観光客にとって最も魅力的なのはファッションを含むショッピング観光に関するものだ。では日本のファッションには一体どのような特徴があるのだろうか。日本のファッション界の人々に話を聞いてみた。
2月に、「Meet The New Japan(恋日本)」に参加したレディースブランドISBITのショップが原宿と新宿にオープンし、2010年度「ミス日本ネイチャー」の鈴木華子さんが観光庁の「声援大使」として立ち会った。鈴木さんは「今の日本のレディースファッションの最大の特徴は、女性のやさしさやかわいさを表現して、できるだけ日本人の見た目や気質に合ったデザインになっていること。それと比べると韓国のレディースファッションはきびきびとした、シンプルな傾向にあります」と述べた。
ISBITのデザイナー、清水さんも同様の見解で、女性のやさしさを表現することが日本のレディースファッションの最大の特徴だと指摘する。「日本のレディースファッションで大切なのは華美なことではなく、ディテールや飾りで、できるだけフェミニンであることです」。
清水さんは原宿店のファッションデザインを担当している。大衆的で、やさしくてかわいいという原宿の全体的なスタイルに沿ったデザインだ。
清水さんは「原宿はファッションの発信地。原宿と言うとみんな値段が高いと想像しますが、実際は違います。私のデザインする服を含め、原宿の多くのファッションブランドは高くありません。一般的に、若者なら1カ月アルバイトすれば自分の好きな服を一揃え気軽に買うことができます。また、値段が高くないから様々なスタイルがそろい、いろいろなニーズを満たすことができるのです。だから服を買うのはアイスクリームを選ぶように簡単で、どうコーディネートするかを自分で考えるだけです。こうしたファッションスタイルは『アイスクリーム式』とも呼ばれます」と説明した。
「原宿スタイル」の大衆的なもう1つの特徴は、できるだけ誰もが着られるデザインになっていることだ。清水さんは自分のデザインしたフリーサイズのワンピースを例に挙げ「この服はほとんど全ての体型の女性に合うようになっています。ウエストにはゴムが入っていて、他の部位はふわふわした大きめのギャザーになっています」と話した。また、ファッションモデルの一部も見た目が「大衆的」だ。距離感を縮めることで、モデルを見た後に自分にも同じ服が似合うと消費者に思ってもらう狙いがある。