日本が帰ってきた――安倍晋三首相は米首都ワシントンで拳を高々と掲げ、「強い日本の帰還」を世界に向けて強調した。安倍首相は首相就任からわずか2ヶ月内に、公の場で「強い日本」という言葉を計3回口にした。「環球ネット」が伝えた。
国が強くなるという夢はどの国においても、国民の誇りと愛国主義を呼び覚ますことが可能だ。しかし安倍首相のアピールはむしろ、中国対抗に米国を引きこもうとする意図の表れのようだ。安倍首相の同日のスピーチには他にも、「我々の強い意志、日米の強い同盟関係に疑問を差し挟むべきではない」というスローガンがあった。
日米同盟の強化は、日本で強い呼び声となる。安倍首相は24日、各メディアの称賛の中、東京に戻った。安倍首相の支持率はこのほど、72.8%に急上昇した。しかし日本の輿論からの肯定は、安倍首相の訪米が「日帰り旅行」のようであったという事実を否定できない。安倍首相が釣魚島(日本名:尖閣諸島)について触れると、オバマ大統領は「傍観者」のような立場を示した。メディアが報じることのできた、米国高官の釣魚島に対する発言は、ケリー国務長官の「日本は同問題で自制的な態度を示している」という一言の称賛だけだ。
台湾紙・旺報は、安倍首相と米国の間に温度差があったと指摘した。安倍首相はついに念願叶い、オバマ大統領との首脳会談を開くことができたとする見方もあるが、意欲的な安倍首相が米国に冷たくあしらわれたことは明らかだ。安倍首相は低姿勢になり、言葉を弱めるしかなかった。しかし話題が領土問題の本質に戻ると、安倍首相は「ページをめくるように」態度をサッと変え、強硬な発言をした。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2013年2月25日