■「中国が新チームを任命 アジアでの地位を確保し、米国との競争に向き合う」
--米紙ニューヨーク・タイムズ(16日付)
中国が土曜日に新たな外交政策チームを発表した。そのメンバーの経歴から見て、中国政府はアジアにおける中核的地位を固めることを重点的に重視するだろう。中国政府はそれがしかるべき地位だと考えている。一方、オバマ政権はこの地域への軍事力配備を増やすと表明している。
このチームには外交担当の国務委員と新外交部長が含まれる。前者は米国に対してしばしば強硬路線を取り、後者は日本、台湾、朝鮮問題に専念してきた。
このチームの陣容は中国軍の力と影響力を欠くが、彼ら高官はエスカレートし続けるアジアでの米中競争の中で勇敢に戦い、中国政府側の事を管理し、習近平主席の政策決定を貫徹するだろう。
ホワイトハウスは先週、軍事費を削減されても、「戦略の重心」のアジアへのリバランス戦略は継続すると表明した。中国はこの政策を、その経済・軍事発展を抑え込むものと解釈している。人民大会堂での発表によると、楊潔チ部長は離任後に公務委員に昇格し、中国で最高レベルの外交官となる。
外交部長在任中、楊氏は米国に対してしばしば強硬路線を取った。新ポストに就く前に、楊氏は「ワシントンはアジア太平洋諸国間の協議における役割を減らすべきだ」と指摘した。
楊氏は9日の記者会見で「アジア太平洋の事は域内諸国が相談して行うべきだ」と述べた。アジアの外交官はこれを、米国は手出しを控えるべきという意味だと解釈した。
王毅新外交部長はアジアでの経験が豊富な外交官で、2004年から2007年にかけて駐日大使を務めた。最近まで国務院台湾弁公室主任を務めていた王氏は米国とのつきあいの経験は余り多くない。だがブッシュ政権時に朝鮮の核問題をめぐる6カ国協議を主宰していたことから、米高官は王氏をある程度理解している。
「人民網日本語版」2013年3月22日