23日モスクワ国際関係大学で講演する習近平国家主席
国賓としてロシアを訪問している習近平国家主席は23日、モスクワ国際関係大学で重要講演「時代の前進の潮流に順応して世界の平和と発展を促進」を行った。習主席は講演で現在の世界情勢に対する中国の見解、国際関係に対する立場と主張を踏み込んで明らかにしたうえで、協力・ウィンウィンを柱とする新しいタイプの国際関係の構築を共同で推し進めるよう各国に呼びかけた。また、平和的発展の道を揺るがず歩み、中露包括的・戦略的協力パートナーシップを揺るがず発展させるとの方針を強調した。
習主席は「各国、各国人民は尊厳を共に享受すべきだ。国の発展路線が適切か否かについて最も発言権を持つのはその国の人民のみだ。各国、各国人民は発展の成果を共に享受すべきだ。ある国々がどんどん富裕化する一方で、別の国々が長期間貧しく立ち後れた状態に置かれる中、世界の長期的発展を築くことは不可能だ。各国、各国人民は安全保障を共に享受すべきだ。複雑に入り組んだ国際安全保障上の脅威を前に単独で戦うのはいけないし、武力を盲信するのはもっといけない。協調的安全保障、集団安全保障、共通の安全保障こそが問題解決の正しい選択だ」と指摘した。