中米関係は知恵で推進する段階に

中米関係は知恵で推進する段階に。 米国の対中外交の天秤は1方は「接触と協力」、もう1方は「防備と封じ込め」という2つの皿からなる。過去2、30年間の米国の歴代大統領はみな1期目でも2期目でも、どちらの皿に多く分銅を置くかを考えなければならなかった。2期目に入ったオバマ大統領も同様の選択に直面している…

タグ: 中米関係 知恵 ケリー 国務長官 

発信時間: 2013-04-15 16:06:45 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

中米関係が引き続き前向きに歩むには、勇気に頼るだけでは不十分であり、知恵、特に厄介な難題を解決するための大きな知恵も必要だ。いかにしてイデオロギー、政治体制、歴史観による制約を突破し、共通点を探り、こうした難題を緩和さらには適切に処理するかが、次の段階の中米関係にとって極めて重要だ。

現在最も重要なことがもう1つある。つまり問題をさらに難しくするようなことはせず、問題の解決にプラスとなることをすることだ。ケリー長官の前任のクリントン前国務長官も問題をさらに難しくするようなことをしたことがある。クリントン前国務長官はベトナムに駆けつけると「南中国海の航行の自由を守ることは米国の国益である」と無責任な発言をし、その後もアジア太平洋での「リバランス」を繰り返し強調して、南中国海問題をヒートアップさせた。これは米国に対する中国の不信感を募らせ、双方間の良好な相互作用を損ない、中米のいずれかの側につかねばならないことへの域内諸国の憂慮を募らせた。

問題解決にはいくつかの基本原則を遵守することも必要だ。例えば相手国の核心的利益を尊重すること。あるいは権力の譲渡を正しく受け止めること。アジア太平洋を過去数十年間主導してきた覇者である米国にとって、後者はとりわけ試練である。米国は現在もなおアジア太平洋地域で最大の軍事的プレゼンスを維持している。米国の力を借りて中国の台頭との均衡を保つことを望む国もいくつかある。このため、米国が中国と一部の国との間の摩擦を利用して主導的地位を打ち固めようとする可能性がある。特に経済力が弱まっている時には、自然と一種のオフショア操作方式を選択する傾向が強まりうる。米国は自らの覇権の衝動を警戒する必要がある。特に複雑な局面を前にした時は、容易な手段に 飛びつくのではなく、知恵のある行動がより多く必要だ。

新興勢力である中国は今後、より信念を持って米国とつきあっていく必要がある。特に肝要な問題において中国人の知恵を発揮し、解決構想を示すことで影響を拡大し、自らの引き受けることのできる責任を引き受けることで大国としての権威を高め、モデル転換の過程で合従連衡の主導権を徐々に掌握しなければならない。

広大な太平洋両岸には中米両大国を収めるに十分な空間がある。この空間の中で各自の正確な位置づけを徐々に行い、世界全体の平和と発展を共に促せば、中米は間違いなく世界の歴史に偉大な一章を書き加えることになる。その過程も知恵の光彩に満ちたものとなるだろう。

「人民網日本語版」2013年4月15日

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