海洋権益の確保を強調
今年の白書で最も注目すべきは、海洋問題に関する多くの内容が追加された点だ。これには海洋権益の保護、海外の利益の保護、国際海上ルートの安全保障などが含まれる。同白書は、「中国は陸・海の大国であり、海洋は中国が持続可能な発展を実現するための重要な空間・資源保障である」と明記し、「海洋強国の建設は、国家重要発展戦略だ」と強調し、さらに「海外の利益は、中国の国家利益の重要な構成部分になった」とした。保護が必要な「海外の利益」には、「海外エネルギー資源、海上戦略ルート、海外の公民・法人の安全問題」が含まれる。
孟教授は、「このような記述は、中国の経済発展および国家安全、特に国家の未来の持続可能な発展に対する海洋の重要な作用を強調し、中国の領海安全保障、海洋権益の保護に対する重視を示すものであり、中国海軍の発展に新たな要求を突きつけた」と指摘した。世界のその他の国と同様、中国の海軍も最も国際的で、対外交流が最も活発な軍隊であり、世界平和および地域安定の重大な使命を担ってきた。中国の国家利益の拡張および海洋安全情勢の複雑な変化に伴い、中国海軍が今後遂行する任務はさらに多様化する。
透明化に向かう軍事力建設
中国政府は白書を通じて、人民解放軍の陸軍・海軍・空軍・第二砲兵部隊の編制状況、各部隊の人数、地域分布、武器装備などを初公開した。孟教授は、「これは現在の世界軍事発展の大勢だ。中国は世界と一致する共通の方法を採用し、中国軍の自信と開放の態度、中国の軍事力建設が透明化のすう勢に向かい続けていることを示した」と語った。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年4月17日