国防部(国防省)の楊宇軍報道官は25日の定例記者会見で、四川地震における解放軍と武装警察による救援活動、震災との戦いについて、次のように説明した。
4月20日に四川省蘆山県で大地震が発生した後、解放軍と武装警察は被災者救援活動と危険回避措置に迅速に部隊を投入した。24日午後7時までに解放軍と武装警察は兵力計1万3000人余りを投入、民兵5900人余りを組織し、固定翼機17機、ヘリコプター45機、車両機械1071台を出動。蘆山県と宝興県の計18郷・鎮で救援活動を展開し、全域に兵力を展開した。部隊は数日間で下敷きや生き埋めになった人々144人を捜索・救出し、現地でけが人延べ2万1000人の手当をし、129件の手術を行い、孤立した被災者4万6000人余りを避難させ、温かい食事1万1000食を被災者に提供し、17万5000平方メートルを防疫消毒し、テント1万4000張余りを設置し、道路300キロ余りを再開通させ、緊急物資1万トン余りを輸送し、13トンを空中投下した 。
(震災との戦い、救援活動での軍の装備について)今回われわれは迅速な反応、近場の部隊と専門部隊の動員の原則を堅持し、合理的な救援活動を繰り広げている。直ちに国家地震災害緊急救援隊、施設、医療、運輸、防疫など専門部隊を派遣し、警戒機、偵察機、リモートセンシング機、大型輸送機、ヘリコプターを出動し、空中調査、損壊した道路の再開通、野戦病院の設置、生命探知機、レーダー、破壊・撤去工具など専門の救援機材を使用している。こうした専門の救援部隊と先進装備は被災状況の調査、長距離輸送、人員輸送、道路再開通、捜索、医療などで際立った役割を発揮し、救援活動と緊急回避措置の効果を極めて大きく高めもした。
救援活動と危険回避措置の差し迫ったニーズを満たす観点から、兵力規模を合理的に確定しなければならない。そうして初めて秩序ある効果的な救援活動を確保できる。今回の震災との戦い、被災者救援活動では高山に峡谷という地形、救援活動場所の狭さといった被災地の実際の状況に基づき兵力を配置した。
「人民網日本語版」2013年4月26日