タイ訪問中の王毅外交部長(外相)は1日、スラポン副首相兼外相とタイ外務省で会談。その後の共同記者会見で、中国の対ASEAN政策の3つの「堅持」に言及した。新華網が伝えた。
初の外遊先にASEAN諸国を選んだ理由について王部長は「中国にとってASEAN諸国は重要な隣人であり、ASEANとの友好協力関係を一貫して重視している。外相就任後初の外遊先にASEAN諸国を選んだことは、中国新指導部がASEANを強く重視していることの現われだ。現在、中国・ASEAN関係は新たな出発点に立ち、これまでの事業を受け継ぎ将来の発展に道を開く新たなチャンスを前にしている。中国の新しい指導部はASEANとの善隣友好協力を近隣外交の優先的方向として堅持する。ASEANとの戦略パートナーシップのたゆまぬ強化と深化を堅持する。中国とASEAN関係国間の溝や問題の友好的話し合いと互恵協力を通じた適切な処理を堅持する。双方はチャンスをしっかりと捉え、妨害を排除し、中国・ASEAN関係を新たな段階へと押し上げるべきだ。タイが中国・ASEAN関係の調整国として、このために独自かつ重要な役割を発揮できることを中国側は希望し、かつ信じている」と表明した。
「人民網日本語版」2013年5月2日