野党7党が提出した参院環境委員長に対する解任決議案は5月9日午前、参議院本会議で賛成123票、反対107票で可決された。常任委員長の解任は憲政史上初めてとなる。時事通信社は、川口氏の解任は安倍政権にとって痛手で、夏の参院選に向けて与野党の対決色は強まるとの見方を示した。
川口氏は4月23日から25日にかけて、アジア平和・和解評議会の代表団の一員として、中国の中華人民外交学会の招聘によって北京を訪問した。代表団は訪問中、中国の楊潔チ国務委員、外交部の程国平副部長と会談し、中国人民外交学会の李肇星名誉会長との会談・宴会に出席した。川口氏の訪問期間延長は個人的に決めたことで、中国側とは関係ない。
今回の解任は中国とも関係しているが、外交官である川口氏の中国に対する態度は比較的安定しており、反中でも親中でもない。小泉政権時代、川口氏は外務大臣を務め、政府の外交政策決定を担当していた。今回の解任について、ある中国人専門家は、これらの兆候から、中国的な要素は少なく、野党の自民党権力に対する一種の闘争と対抗で、日本の政治の内部闘争の激化によるものである可能性があると見ている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年5月10日