在台湾マニラ経済文化事務所の代表は10日、洪石成さんの遺族に謝罪し、見舞いの意を伝えた。だが台湾当局指導者事務局の李佳霏報道官はフィリピン大統領府が同時に謝罪を拒絶していることを挙げ「全く誠意がなく、事態の解決にも役立たない」と批判した。馬氏は11日夜に高官会議を招集し、フィリピン政府に謝罪、賠償、犯人の処罰、「漁業協定」交渉の始動という4つの「厳正な要求」をしたうえで、12日午前0時から72時間以内にフィリピン側から回答がなければ、フィリピン人労働者の就労申請凍結などの措置を講じると表明した。
フィリピン政府が謝罪を拒絶との報道に、台湾のネットユーザーは激怒。台湾メディアによると一部ネットユーザーは、フィリピン政府ウェブサイトへの攻撃を支援するウェブサイト「キーボード開戦」を開設した。サイト開設から3時間足らずでフィリピン大統領府、経済省、海軍のウェブサイトが攻撃により麻痺した。だが台湾当局指導者事務局、「海岸巡防署」、「経済省」などのウェブサイトも攻撃に遭った。李報道官も台湾当局指導者事務局の公式ウェブサイトが12日午前9時17分にサーバーダウンし、10時頃に復旧したこと、調査の結果フィリピンのIPアドレスによるものだったことを明らかにした。
中国外交部(外務省)の華春瑩報道官は10日の定例記者会見で「フィリピン側が丸腰の漁師に武力を使用したことに重大な関心を表明し、死者が出たことを激しく非難する。事件の徹底的な調査と適切な処理を迅速に行なうようフィリピン側に促す。われわれは事件の今後の推移を引き続き緊密に注視する」と表明した。
◆は赤へんにおおざと
「人民網日本語版」2013年5月13日