第2回世界平和フォーラムが27日、清華大学で開かれた。80数カ国の専門家・学者・駐中国大使など500人弱が開幕式に出席した。
鳩山由紀夫元首相は同フォーラムでスピーチをした際に、「安倍政権および与党全体の最近の言論は、中国と韓国の人々を著しく刺激し、憤らせている。日本の右傾化のすう勢を懸念している」と語った。
鳩山氏はさらに安倍晋三首相が、「自由と繁栄の弧」の構築により中国を孤立させようとするやり方を続けていることを批判した。鳩山氏は、「麻生太郎氏が首相だった頃、価値観を基盤とする外交政策、すなわち自由・民主の資本主義国家による自由と繁栄の弧を共同構築し、中国を包囲し孤立させようとする政策を提唱した。現在、安倍首相もこの政策を継続しようとしている。この外交政策は実現が不可能であり、日本が中国を孤立させようとしても、逆に孤立に追い込まれる恐れがある」と指摘した。
この日本の元首相は先ほどメディアの取材に応じた際に、「中国側から見れば、日本が釣魚島(日本名・尖閣諸島)を盗んだと考えるのも無理はない」と発言し、日本政府を驚かせた。鳩山氏はこれについて、昨日のスピーチの中でも発言を撤回せず、「歴史問題について、各国には自らの立場があるが、重要なことは歴史を正確に認識することだ。ポツダム宣言とカイロ宣言は日本に対して、以前に盗んだ領土を返還するよう求めている。日本政府もまた、これらの主張を受け入れるとした。このような背景があり、中国政府が釣魚島の主権は中国にあると主張することは理解でき、否定することはできない」と重ねて強調した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2013年6月29日