国際オリンピック委員会(IOC)のサマランチ終身名誉会長。
北京大学国際関係学院の張清敏教授は以前「中国人は外交関係の処理において往々にして感情や関係の観点から、利益を語るのは恥じ、代わりに友人という呼称を使う」と指摘した。
元外交官の周尊南氏(76歳)は「親友は全てが外交辞令というわけでは決してなく、より親しみがこもっており、相手も聞くと喜ぶ」「中国の国力向上に伴い、以前は中国を理解せず、われわれに対して偏見があった人も態度を変えうるし、親友になることさえある」と指摘した。
また、「古くからの友人」は指導者に限定されず、各分野に存在する。
国際オリンピック委員会(IOC)の故サマランチ終身名誉会長は以前「私は人生で多くの称号や栄誉を得たが、最も大切にしている称号は『中国人民の古くからの友人』だ」と述べた。
周氏はまた「米国人記者スノー氏、カナダ人医師ベチューン氏など新中国成立前に中国人民解放戦争に共感し、あるいは支持した外国人の多くは『古くからの友人』だ」と指摘した。
また中日国交正常化後、中日友好に尽力した日本の政界や民間の多くの人々も、同様に「古くからの友人」と呼ぶことができる。
周氏は「『古くからの友人』という概念に正確な定義はない。原則的には、中国とその国との関係発展に貢献した、あるいは個人として中国と付き合った期間が長く、中国に対する姿勢が友好的であることだ」と述べた。
「人民網日本語版」2013年6月29日