日本の防衛省は6月27日、陸上自衛隊の沿岸監視部隊を配備するため、沖縄県与那国町と土地賃貸契約を結んだ。防衛省は、2015年末までに自衛隊員を約100人配備することを計画している。現在、陸上自衛隊の南西諸島における正式な拠点は沖縄本島の那覇基地だけだが、今後は与那国島にも配備され、中国の艦船の動向の沿岸監視とレーダー監視を行うことになる。
日本の与那国島での武装強化に3つの意図
軍事学者の周晨鳴氏は、日本が戦略的意味の大きい島「与那国島」での武装を進める動きには、中国艦船の動向の監視、釣魚島問題における「支配力」の強化、台湾海峡関係をかき乱すことの3つの意図があると見ている。
日本はここ数年、第一列島線に沿って各島に多くのレーダー施設を設置し、第一列島線の軍事活動を監視している。周晨鳴氏は、今回の与那国島でのレーダー施設の設置は日本の釣魚島問題に対する戦略的な動きであり、中国艦船に対する監視力を強めることができると分析。