中ロは5日より、日本海で合同演習を開始した。中国海軍は今回、最大規模かつ最強の艦隊を海外の合同演習に派遣した。日本の菅官房長官は5日、日本は中ロの軍事演習に「注目している」と表明した。自衛隊は複数の軍用機を付近の海域に派遣し、24時間の警戒飛行を行なっている。「環球日報」が伝えた。
日本の「注目」は想定の範囲内だ。中国軍の動きについて、日本は習慣的に緊張を強めている。中ロは今回、日本付近の海域で軍事演習を実施しており、日本がこれに反応しなければおかしなことだ。日本という熱心な観客がいなければ、中ロ合同演習の効果は割り引かれることだろう。
しかしながら、日本海は日本の海ではなく、その多くは公海だ。中国の軍艦が日本海に現れ、これに不満があったとしても何も言えない。中国はこれまで、他国が不快になることを懸念し、海外での合同演習を慎重に進めてきた。そのため一部の国は、現在の中国が軍艦を海外に派遣させることに慣れていない。これらの国は、中国付近の海域で当たり前のように軍事演習をしているにも関わらず。
中国の軍艦は、より頻繁に日本海を出入りするべきだ。中国は歴史的に日本海の沿岸国であったが、現在も日本海から離れていない。中国の琿春市は、最も近い所で日本海から十数キロしか離れておらず、図們江から日本海に出る権利を持つ。日本海は中国の重要な貿易ルートだ。朝鮮の羅先特別市への投資拡大、北極航路の開通に伴い、より多くの中国の商船が日本海を通過するだろう。これほど大きな利益は、米艦隊や自衛隊の保護に期待すべきではない。航路の安全保護こそが、今回の中ロ合同演習の重要な内容の一つだ。