アニメ界の巨匠、宮崎駿監督の5年ぶりの新作映画「風立ちぬ」が20、日本で公開された。零式艦上戦闘機の設計を手がけた堀越二郎と作家の堀辰雄をモデルとした青年が主人公で、関東大地震の恐慌後に戦争の躍動期に進むというストーリーである。
宮崎駿監督は日本メディアの取材に応じた際、「歴史上、領土問題は戦争によって解決されてきた。戦争を避けるには争いを棚上げするしかない。中国とも仲良くするほうがよい」と話した。
日本の政界で議論されている憲法改正問題について、宮崎監督はスタジオジブリの小冊子「熱風」に「憲法を変えるなどもってのほか」とする文章を掲載し、反響を呼んでいる。
監督は文章の中で、「政府がどさくさに紛れて、憲法を変えようなんて、もってのほか」と明言したうえで、改憲要件を規定した憲法96条の改正を先に行うことは「詐欺だ」と断言した。
さらに、「憲法9条と照らし合わせると、自衛隊はいかにもおかしい。おかしいけれど、国防軍にしないほうがいい」と論じたほか、従軍慰安婦問題について、日本は謝罪して賠償すべきだとの考えを示した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年7月22日