中国の実力強化に伴い、世界3位の経済国である日本は安全面で米国に過度に依存しており、異常さが際立ってきている。現在の戦略は、日本と米国に圧力を与えている。日本は、米国への過度な依存という現状について、焦りと不満を覚えている。米国人もまた、日本政府が米国を、中国を相手とする戦争に巻き込む可能性があると懸念している。
比較的バランスのとれた計画に基づき、米国は日本に対する安全保障を弱めることになる。そうなれば、東中国海の小規模な領土紛争が、世界大戦の危険となる可能性はなくなる。米国は交換条件として、日本が自国の軍事力を強化することを許可(さらには奨励)できる。
アジア戦略のバランス化を目的とするこの手の調整は、中国、韓国、その他の国の懸念を招くだろう。ゆえに最大限の外交技術と慎重な態度により、これを処理する必要がある。しかし日本政府の高官は、日本の帝国主義の歴史に対して無益かつ曖昧な態度をとっており、ナチスなどの問題について暴言を吐いている。これが非常に深刻かつ危険ななことでなければ、人々に馬鹿らしいという印象を与えるだろう。
(筆者:Gideon Rachman フィナンシャル・タイムズ外交問題担当チーフコラムニスト)
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年8月17日