中国の王毅外交部長(外相)は8日、タシケントでケリー米国務長官と電話会談した。新華網が伝えた。
王部長は「習近平主席とオバマ大統領のサンクトペテルブルクでの会談は大変な成功を収めた。双方はあらゆる共通関心事について踏み込んだ、率直で誠意ある意見交換を行い、一連の重要な共通認識にいたった。今回の会談は中米双方の実際の行動による新型の大国間関係の構築に重要な影響を及ぼす。両首脳の定めた方向に沿って引き続き米側との意思疎通や協力を強化し、中米関係の健全で安定した発展を確保したい」と表明した。
両氏はシリア問題について意見交換。王部長は「国際関係の基本ルールの維持、あらゆる化学兵器使用行為への反対という2つの原則を堅持する必要があり、国連安保理の枠組みに戻り、共通認識を探り求め、適切に処理すべきであり、その反対のことをすべきではない。中米は共に国連安保理常任理事国であり、率先して国連憲章の趣旨を守り、国際平和・安全維持における国連安保理の重要な役割を発揮すべきだ」と述べた。
王部長は国際関係において武力の使用に反対するとの原則的立場を重ねて表明。行動にあたってはまず慎重に慎重を重ね、熟考するよう関係国に忠告した。(編集NA)
「人民網日本語版」2013年9月9日