米国と欧州は長期間に渡り、中央アジアの天然ガスを欧州市場に輸送しようと取り組んできた。しかし中央アジアに市場の多様化を実現させたのは、中国だった。中国はトルクメニスタン、ウズベキスタン、カザフスタンを跨ぐパイプラインに出資しており、中国にエネルギーを供給しようとしている。中国は急速にすべての中央アジア諸国の最大の貿易相手国になろうとしており、各国との商品取引が日増しに多様化している。かつて中国との取引に警戒を示し、中国の商人の入国を制限していたウズベキスタンでさえ、現在は中国の投資を歓迎している。中国はウズベキスタンの第2の貿易相手国、交通輸送事業の最大の投資家になっている。
中国の中央アジア政策は、二国間協定を通じて進められている。これにより中国は上海協力機構でロシア側に余地を残し、さらにはロシアに地域提携を呼びかけられる。しかし中国は中央アジアと二国間交流をする際に、ロシアからの提案を求めることはない。ロシアは、中央アジアの隣国と中国の経済貿易関係を抑制する効果的な手段を持っていない。米国はアフガニスタンからの撤退が地域の変動を招くことを恐れており、中国が中央アジア経済の促進を支援することを必要としている。この状況の中、中国は最終的に同地域の最大の勝者となった。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年10月4日