安倍晋三首相は25日午後にニューヨークで演説した際に、改憲および集団的自衛権の解禁の目的は、日本を「世界の平和と安定により積極的に貢献できる国にするため」と述べた。日本の「右傾化」に関する批判に対して、安倍首相は「私を右翼の軍国主義者と呼びたければどうぞ」と語った。
中国には、「人は己を知ることが貴い」ということわざがある。安倍首相は就任後、さまざまな流れに逆らう措置により世界平和の神経を刺激し、人々の歯牙にもかけられていない。しかし安倍首相は身の程をわきまえず、自らの汚らわしい行為を必死に粉飾しようとしており、聞き手を赤面させている。
「歴史を鑑とし平和発展の道を歩む」、これは現在の世界の共通認識だ。安倍首相はなぜ世界の流れに逆らおうとするのだろうか。これには次の3つの原因がある。
(1)戦後開かれた手ぬるい東京裁判は、戦争の元凶である天皇の責任を追究しなかった。日本人はこの皇国の歴史観の毒を受け、戦犯らは天皇に忠誠を誓い国のために身を捧げたわけであり、罪がないばかりか功績を立てたと考えている。そのため靖国神社の参拝者が増加を続けており、安倍首相は流れに逆らう力強い後ろ盾を得たと感じている。
(2)右翼の若手が内閣と政権与党の数多くの要職を占めている。これにより軍国主義の魂が安倍首相に乗り移り、夢遊病者のように自己を見失っている。
(3)米国の後ろ盾で、安倍首相が勇気づけられている。米国は世界で覇を唱える戦略目標のために日本をそそのかし、自国の戦争の負担を分担させようとしている。これは急速に右傾化する安倍首相に、度胸をつけさせている。これを受け安倍首相は、何はばかることなく日本の侵略の歴史を否定し、さらには隣国を挑発し続けている。